なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? [ 村山 太一 ]
●本を読んで学びたいこと
この本は、「両学長 リベラルアーツ大学」のYouTubeで紹介されていて、お金との付き合い方について学べる。
ということだったので、お金とどのように付き合えばいいのかを学びたいと思い、読み始めた。
●気付いたこと
・絶対に損はしない経営。
・一流のプロの料理人として働いてきても、”経営を学ぶ”という視点で、サイゼリアでバイトを始める。
・自分の目指す目標と、現在の環境がしっかり合った状態なのか?
・一流の場所に身を置くことでしか学べないことがある。
・学ぶとは、目指す人を完璧に真似ることから始まる。
・一般的な常識ではなく、現状に則したリスク回避をすぐに実践する。
・考えて動かないのではなく、動きながら考える。
・すぐに行動に移すことで、リスクを回避出来ることがある。
・本を通して学ぶ。一流の人の思考も本を通して学ぶことが出来る。
●すべきこと
・一般的な常識や、多くの人がこういった行動をするから。ということだけに流されているのではなく、自分で現状を把握したうえで、自分はどのように行動することが最善なのか、常に自分で考え、行動に移す。
・著者は、三ツ星レストランの副料理長で、自身の経営するお店も一つ星を9年連続でとっている料理長。けれど、経営においては、知識が少ないということでサイゼリアに勉強にバイトとして行く。私はじめ、多くの人は、自分の現状の実績や、年齢など自分が今まで築いてきた立ち位置から下に見えることは回避する傾向がある。けれど、星付きシェフでお店の経営までしていた人が、バイトから入り、自分の知識不足の経営や人間関係、お店の雰囲気を学んでいく姿勢は、本当に素晴らしいと感じた。謙虚になって学ぶ姿勢は、生涯大切にしたい姿勢だ。
・「お金との向き合い方」の面では、「損をしない」というウォーレン・バフェットの考えを基本にされていた。「損をしない」といっても、お金をかけないという意味ではなく、コロナで感染予防が必要だと感じたときには、いち早く、予防に必要な物品にはお金を投資し、お店の環境整備を行い、お客様が安心してお店に通えるようにした。そうすることで、お客様からの安心を勝ち得て、お店の存続に繋がる。お店が存続することが、一番「損をしない」。自分にとって、本当に大切な本質を見抜き、「損をしない」という考え方を持つことが大切。
・シンプルに考える。著者の本を読んで、一貫して感じたことは、シンプルに考えている。著者は、謙遜して「馬鹿だから」という言葉を使用していたけれど、小賢しくなればなるほど思考を重ね、問題をより難しくしがちに…(私事)。だから、シンプルに、何が大切なのか、何が自分に必要なのか、どういった行動が必要か、を明確に自分で考え、行動に移していく。シンプルさは、本当に身に付けていく必要がある。
・自分にとって必要だと感じる経験や、人に会いに行くということは、積極的に自分の人生に組み入れる。そうすることで、自分の価値観が変わる経験や、世界が変わる経験に繋がる。
・一流になりたいのであれば、一流の場所に身を置く。自分の目指すレベルに身を置いてしか学べないことがある。
<感想>
今回の本のような本を読むと、とてもシンプルで簡単そうに見えることだけど、実際は、同じ状況になれば、しがらみや世間の目、自分の中のプライドが邪魔をして、難しいと感じ、突破口が見えなくなるような場面がいくつもあった。
けれど、いかなるときも、シンプルに。
・「料理長から仕事を認められたい。一流のシェフになりたい。」というのであれば、とにかく一流のシェフの料理長かがどのように仕事に取り組んでいるのか、よく観察して、まずはまねる。
・自分に必要な知識が不足しているのであれば、一番その分野で特化しているところに学びに行く。
どのようなときにも、常に学び、常に動く。