武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50 [ 山口 周 ]
●本を読んで学びたいこと
哲学をいかに武器にするか。
●気付いたこと
・見送っていい常識と考えるべき常識がある
・否定して新たにより良くする。哲学はより良く生きるため。
・楽しく幸福に生きることが人生の目的であり、その目的を達成する方法を哲学で学ぶ。
・分業にすることで責任が曖昧になり自制心が低くなる。
最初に「これはおかしい」と声をあげる人が大切。
・自分の外側に起こっていることは自分が原因
・報酬を与えると、創造性が低くなり、内発的動機付けを低下させる
・認知的不協和
・甘すぎる関係性は長く続かない。甘すぎないサッパリした関係は長く続く
・挑戦できる、自分がしたいと思える環境が大切。
・君子論:冷徹な合理者であれ。
・間抜けありのエラーや回り道が長期的に見ると早道がみつかりより良くなる。
(合理的に見える道より、遠回りに見る道が実は早道ということがある)
・コミュニティや人間関係はメンテナンスが必要
・逃げる勇気
・一万時間でスキルがつくというが、教育は4%しか反映されない。
・努力は報われないことを知る。日の当たらない場所にいると逆恨みになる。世界は公正でないことを理解する。
・二つの選択肢を与えられたら、そもそもの選択肢がおかしい。枠組みから出る。
・様々な反対意見を聞き、より良い物を取り入れていく
・新しいことを始めるときは、終わってから新しく始まる。
(何が終わったのかハッキリさせる)
・4~6月生まれのスポーツ選手が多い。勉強の学力も比較的高い。
・条件に恵まれている人は、より良い条件に恵まれる。学習機会に恵まれる。逆に、最初に失敗した子は能力を活かす機会を減らしてしまう。
・協調が一番利益が高い。
自分からは裏切らず、協調する。
相手が裏切ったら、裏切る。
相手がまた協調したら強調する。
裏切られない限りは強調する。
●感想 Todo
自分の知らない情報が沢山あって、すごく面白かった。
何より、自分の人生や生活に活かせる知識であることがまたとても良い。
私は、自分の性格上、基本的に協調的人間だ。
嫌なことをされなければ、基本的には優しい。
時折、優しくしすぎて自分が困る場面もあるが、
基本協調姿勢で、相手が裏切ったときには裏切るが、その後協調してくれば、再度強調する。
それが一番利益が高いということは、人間関係を築く上でも大変有益な情報だった。
また、4月~6月生まれのスポーツ選手や学力が比較的高いという情報は、学べる機会、期待をされる機会が増えることで自分の能力を上げる機会に恵まれる。という点では大変勉強になった。
より良い状況で期待されながら、質の良い学びを得られる機会を得られることが本人の可能性を広げること、本人の自信にも繋がるということは、自分の人生の中でも、自分にそれだけの機会を増やすことが大切だということ。
哲学書に学生時代一時期はまっていて読んでいた時期があるが、
自分の精神論や、自分の背中を押してくれる考え、
自分の考えを肯定してくれ、人生観を見つめなおす言葉には沢山出会ってきた。
けれど、今回の武器になる哲学は、今まで私が読んできた哲学書とは異なり、自分の人生で実際に活かせる、日々の生活の中で武器に出来る情報が多数載っていて、すごく面白い一冊でした。