学生時代、よく、
「自分は出来ない。」
と考えていた時期があった。
どうしてかな?
と振り返ってみると、私の場合、一番身近な家族が毎日のように私に否定的な言葉を投げかけていたので、
自分は何も出来ない価値のないダメ人間
だと思い込んでいた。
そして、そういった辛辣な言葉を家族以外でも私に対して投げかけてくる人が結構いて、
私ってだめなんだな。
と思い込み、行動することが本当に恐怖だった。
すごーく簡単なことでも、
自分には出来ない!!!
と何故か強く思い込んでしまい、何故か上手くできなかった。
とにかく、恐怖心が強くて、
頭の中の自己否定の言葉が消えなくて、
とにかく動くことが出来なかった。
周囲からみたら、どうしてこんなに簡単なこともできないの?
周囲にはとても簡単で子どもでも出来ると思われることも、頭の中の自己否定が強くてプレッシャーが強すぎて、普通の人が当然にできることも出来なかった。
ただ、ここ数年で、色々変わった。
まず、一人暮らしを始め、否定的な言葉を投げかけられる機会が減ったことで本当に本当に生きやすくなった。
そして、前向きでポジティブな人に囲まれたことで更に自分の考え方がより良い方向になった。
今までなら出来ないと思い込んでいたことも、身近な友達が背中を押してくれたり、実際に簡単にやっている姿を見て、少しずつ自分も出来るようになった。
最近はむしろ、色々挑戦していて、周りが驚くことが多い位、幅広く、自分がやりたいと思えることが、失敗や周りの目を気にせず動けるようになった。
そうしていくと、時折
「私はこうしたいから、こうする。」
と伝えると
「それは、大変だから出来ないよ。」
と言われることがある。
以前だと、大変なんだ。出来ないや。
と思っていたけれど、家族であれば、
「それは、あなたが出来ないことであって、私には出来る。」
と言って実行している。
大変だ。
大変だ。
と言う人がいるけれど、行動できるようになって思うことは、
大変だ。
と言いながら、嫌な現状で我慢している方が大変だよ。
ということ。
大抵のことは、確かに一瞬大変な思いや、時間や労力やお金のかかることもある。
けれど、トータルコストで考えれば、その一瞬を一秒でも早く叶えた方がいいことのほうが圧倒的に多い。
行動できるようになって、
行動することに強い抵抗がある人から怒られることも多々あった。
とくに家族には
それは変えるな!!!
それにはお金を出せない!
と、片付け、整理をするたびに怒られ、大変だったこともある。
でも、自分のしたいことであったので、お金も時間も労力もかけて、実家を片付けてきた。
空のダンボールを一つ畳んで小さくすることでさえ、罵声を浴びせ、怒られたこともあった。
中身もほとんどゴミ(十年以上前の読んでもいない雑誌とか。)しか入っていないような使っていない本棚やタンスも毎回喧嘩しながら、嫌がられて泣かれて怒られることもありながら、処分することもあった。
そして、明らかにおかしい家の中で修理がされていなくて不便なところは、自分で修理できることはして、自分で対応できないところは業者さんにお願いして修理してもらってきた。
私は現在、その実家には住んでいない。
昔住んでいた家だ。
だから、大抵の人は、そんなことはしないだろう。
多くの人からは理解されないこともわかっている。
だから、これは私の家族しか知らないこと。
誰かに自慢して、褒めてほしくてしているわけではない。
こういうことを書くと親に褒めてほしいんだろう。
そう言われそうだけれど、全然そんなことはない。
むしろ、すごく怒られてきた。
色々本当に処分して、処分して、処分して。
修理して、修理して、整えて。
やっと、快適な場所になった。
これを実は数年かけてしている。
理解できないでしょう?
そして、最初は片付けることに怒っていた人たちも、少しずつ少しずつ生活がしやすくなって、快適に綺麗になる家を見て、喜んでくれるようになった。
とはいえ、別に私は他の人にもこれをした方が良いなんて言わない。
大抵の人はきっとしないだろうけど。
私がこれをしたかったのは、きっと過去の自分のため。
汚い家が強いコンプレックスだった。
ゴミにまみれて。
ゴミに気付かず。
家を見られることが嫌いだった。
でも、いつも帰る家が嫌いな自分が何より惨めで嫌いだった。
だから、自分のために家を生き返りせたかったんだ。
家をキレイにして、少しずつ自分がこうして!
とお願いしたことを実践してもらう中で、少しずつ少しずつまともになっていく家が本当に嬉しい。
私は本当は昔から何かあると守ってくれる家が好きだったんだと思う。
と、まあ、話がかなり脱線してしまったけれど。
人が簡単にできることもまともに出来なかった私が、現在すごい行動力を身に着けたお話です。
まずは、頭の中に沢山の自己否定の言葉が投げかけられていることに気付いて。
そして、その自己否定する言葉を投げかけてくる人が周囲にいたら、とにかく全力で離れて。
自己否定してくる人しか周りにいない。
自己否定してくる人を失えば、寂しい思いをする。
そう信じ込んでしまっているかもしれない。
けれど、そんなことないから。
とにかく、自分で自分を守って。
最初から頭の中に鳴り響く、自己否定の言葉を無理に消さなくて良いから、とにかく、まずは否定的なことや、うまくいかない内容のものから離れることからやってみればいいよ。
自己否定の言葉の影響はものすごく怖いと思うんだ。
少しでも誰かのヒントになりますように。