冬の日常に、美人を宿す5つのルーティーン
ー 心まであたためる、冬の過ごし方 ー
冬の朝って、寒くて起きることに少し勇気がいりますよね。
布団の中のぬくもりは安心そのもの。
外の世界は、まだ暗くて、静かな空間。
アラームを止め、もう一度目を閉じて、あたたかい布団の中で過ごしてしまいたくなる季節です。
でも、そんな冬だからこそ出来る、美しさの育て方があります。
美しさは、毎日の小さな選択の積み重ねからつくられます。
寒さに負けそうになる朝、
1日の疲れを感じる夕方にこそ、
自分をあたたかく大切に扱う習慣は、静かで、しなやかな、冬ならではの美しさを纏っています。
ここでは、忙しい日々の中でも取り入れやすい、冬の日常に美人を宿す5つのルーティーンをまとめました。
どれも、特別な準備はほとんどいりません。
少しの意識と時間があれば、冬の過ごし方がふわりと変わっていきます。
1. 朝、白湯を片手に深呼吸する
朝、起きてすぐスマホを手に取ってしまいませんか?
代わりに、まずは白湯を一杯用意してみましょう。
ぐらぐらに熱いお湯ではなく、
ゆっくり飲めるくらいのあたたかさに整え、マグカップを両手で包みます。
指先にじんわりと伝わるぬくもりを感じながら、ふうっと、体の力を抜きながらひと呼吸してみましょう。
一気に飲み干さず、一口ひとくち、ゆっくりと、身体を温めます。
窓の外の冬空を眺め、ボーっとしながら、リラックスして、一口ずつゆっくり味わう。
「今日も一日、おだやかに過ごせますように」と、心の中でそっとつぶやくと、1日のスタートの空気が変わります。
白湯を飲むことで、体の内側からぽかぽかします。
ぽかぽかすることで気持ちにも少し余裕が生まれます。
朝すぐに気合いを入れて頑張るのではなく、まずは温まることから始める許可を自分へ出せる人は、無理のない、自分のペースで日常を進められます。
朝の最初のスタートで自分のペースを作り上げましょう。
その余裕が、表情や雰囲気のやわらかさとなり、周りから見たときの“美人感”につながっていきます。
2. 厚着前に、背筋をすっと伸ばす
冬はとにかく寒いので、
どうしても体が丸まりがちです。
コートやマフラーをぐるぐる巻きにして、肩をすくめて歩いていると、
気がつかないうちに呼吸も浅くなり、心まで縮こまっています。
だからこそ、厚着をする前に、まずは背筋をすっと伸ばしてみましょう。
鏡の前に立つ。
耳と肩の位置をそろえるように意識し、顔を上げます。
背筋を伸ばし、肩をゆっくり後ろにまわし、猫背を治します。
頭のてっぺんを、糸でそっと引き上げられているイメージで立つと、胸が開き、呼吸も大きく入ってきやすくなります。
その姿勢のままコートを羽織り、マフラーを巻いてみてください。
同じ服装でも、姿勢を整えることで、全身の印象がぐっと洗練されます。
特に横から見たときのシルエットは重要で、見た目年齢や雰囲気を大きく左右します。
駅のホームや信号待ちなど、ふと足を止めるタイミングに、
「今、猫背になっていないかな?」と自分に問いかけてみましょう。
寒い季節で、猫背になってしまっている方が多い中で、凛とした姿勢で立っている人は、一層美しく映えます。
3. 手をいたわる、ひと呼吸のハンドケア
冬になると、真っ先に乾燥が出るのが手です。
何も対策していなかったため、気づけば指先がカサカサになっていた…なんてことも少なくありません。
手は沢山働いてくれます。
誰かの荷物を持つ、メモをとる、スマホを操作する、髪や肌を整える、料理や掃除など家事をする。
そんな頑張り屋の手を、ハンドクリームでいたわる時間をつくりましょう。
ポイントは、「ながら」ではなく、手だけに意識を向ける時間をつくること。
お気に入りの香りのハンドクリームを少し多めにとり、ゆっくりとなじませます。
手のひらだけでなく、指の一本一本、爪の周り、手の甲、手首まで、丁寧にマッサージするように塗り広げてみてください。
その間だけは、スマホを見ない。
ただ、自分の手に触れる感覚と香りに集中します。
不思議と、バタバタしていた気持ちが落ち着き、呼吸も深くなっていきます。
忙しない生活の中で、ホッと一息をつける時間で、少し余裕が生まれます。
ハンドケアを続けると、ふとした瞬間に、きれいに整った手が目に入ります。
乾燥してボロボロで恥ずかしい状態から、手も大事にできている自分になると、その気付きが自信へつながっていきます。
些細なハンドケアの習慣で自信は築いていけます。
4. 夕方のあたたか癒やし時間
冬の夕方は、あっという間に日が暮れ、真っ暗になってしまうので、心細くなってしまいます。
仕事や家事で疲れがたまった時間帯に、空の色まで暗くなってくると、どこか気落ちしてしまうことも。
そんなときこそ、意識的に自分をあたため、ゆっくり一息つける時間をつくることが大切です。
難しいことはしなくて大丈夫。
湯たんぽやブランケット、
温かい飲み物をひとつ用意します。
自分のために、あたたかい空間と飲み物でほっと自分を癒す時間をとりましょう。
ソファや椅子に腰かけて、
膝の上にブランケットをかけ、
湯たんぽやクッションをぎゅっと抱えてみる。
フワフワのブランケットやソファ、クッションだと、幸福感が更に上がります。
マグカップから立ちのぼる湯気をぼんやり眺め、今日の「楽しかったこと」や「幸せを感じたこと」を思い出してみます。
・寒い中、遅刻せずに仕事や学校に行けたこと
・誰かに「ありがとう」と感謝してもらえたこと
・楽しいお話ができたこと
どんなに小さなことでも、
楽しいこと、幸せは身近にたくさんあります。
夕方に一度、こうして自分をねぎらい、沢山の楽しいことや幸せに気付いてあげると、そのあとの気持ちやモチベーションが向上します。
ただ流されるまま、夜を迎えるのではなく、一息ついて、その後の時間は自分のための時間として過ごす。
その切り替えは本当に些細なきっかけです。
5. 夜、香りを味方にする
一日を終えるころには、
体も、頭も心もいろいろなものを抱え、疲れ切っています。
嫌だったこと、気になること、明日の予定。
頭の中がにぎやかなまま眠ると、疲れがとれにくく、翌朝の表情にもくもりが残ってしまいます。
だからこそ、夜は自分を癒す時間と決めましょう。
お風呂に、好きな香りのバスソルトやアロマオイルを数滴垂らします。
肩までしっかりつかり、目を閉じてゆっくりと深呼吸を繰り返す。
お湯のあたたかさが体の芯まで届いていき、ふんわりと広がる香りに意識を向ける。
その間だけは、今日あったことをあれこれ考えない。
今、ここにいる自分が、あたたかいという感覚だけを味わいます。
お風呂からあがったら、丁寧にスキンケアをして、
「今日も一日おつかれさま」
と自分に声をかけ、労わってあげてください。
自分で自分をねぎらい、自分で自分を癒していくと、
ゆっくりと自分に対して余裕が生まれてきます。
余裕のある女性は美しく見えます。
冬の中の、小さな美人時間
美人であることは、完璧であり続けること、いつも頑張り続けることでもありません。
寒い季節に、寒いね、と自分の心と体に寄り添うこと。
出来る限り、あたたかい選択をして、自分が気持ちよく過ごせるようにしてあげること。
白湯を飲む時間、姿勢を整えるとき、ハンドクリームを塗るとき、夕方の癒し時間、夜のバスタイム。
どれも、特別な誰かだけができることではなく、
意識さえ向ければ、毎日の中にそっと忍ばせることができる大切な自分のための時間です。
小さな美人時間、自分をいやす時間を積み重ねていくうちに、気がつけば、自分のことを以前より少し好きになっているかもしれません。
ひとつでも、自分の生活の中に習慣を灯してみてください💕
